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洛東・哲学の道界隈

銀閣寺から若王子神社あたりまで、琵琶湖疎水の畔に沿って続く「哲学の道」は、哲学者の西田幾多郎が思索に耽りながら散策したことから「思索の小径」と呼ばれるようになり、それがいつの間にか「哲学の路」と呼ばれるようになったらしいです。私が学生の頃は、いまほどには知られておらず、春の桜の季節には悩み多き年代らしく?よく考え事をするのにぶらぶら歩いたものです。

銀閣寺今はその疎水両岸に植えられた桜をみるために、春は多くの人出で賑わいますから、思索をするにはちょっと難しい環境ですが、ほんの少しシーズンを外せば思いのほか静かでのんびり歩くこともできます。桜の季節以外でも、夏は木々が直射日光を遮ってくれて、疎水の水が涼しさを感じさせてくれますし、秋には紅葉が見事でまた多くの人で賑わいます。冬はしんしんと雪の降る静寂な道を歩くのも風情があっていいものです。

京都駅からは市バスで約30分、「銀閣寺道」バス停を降りて少し歩くと銀閣寺です。門前のお土産物屋さんを冷やかしながら門をくぐると、参道にはとても風情のある竹垣が組まれています。この竹の生垣には椿が植えられており、春のシーズンには見事な赤い花をみることができます。銀閣寺はその正式名を慈照寺といい、臨済宗相国寺派の禅寺です。足利義満の金閣を模して足利義政によってつくられた国宝の銀閣は観音殿といい、創設当時の雅やかな姿がそのまま残っています。庭園は特別史跡、特別名勝に指定されており、禅の様式である枯山水と池泉回遊式の素晴らしい庭です。

銀閣寺を哲学の道沿いに南へ下り、勾配のある洗心橋を登って右に折れると散り椿の美しい法然院があります。鎌倉時代に、法然が弟子たちと六時礼讃行を修した草庵に由来している寺で、苔むした庭や数寄屋造りの山門など鄙びた風情が美しい寺です。谷崎潤一郎など有名な文人の墓が多くあることでも知られています。法然院からさらに南へ下り、蛍が乱舞する大豊橋を越えると、子年生まれの人にとても親しまれている大豊神社があります。ここには狛犬ならぬ珍しい「狛ねずみ」の石像があるので有名で、ねずみはこの神社では神の使いとして大切に扱っているのです。

大豊神社から約10分、哲学の道の南端には京都三熊野のひとつである若王子神社があります。元は若王寺とその鎮守社でしたが、明治に行われた廃仏毀釈により神社だけが残りました。ご神木である梛(なぎ)は、その名の通り、あらゆる苦難をなぎ倒してくれることで信仰を集めています。また、背後にある小山の若王子山の紅葉は有名で、秋には多くの人々が訪れます。また、この山頂には同志社大学の創始者である新島襄夫妻の墓があり、私も登って訪れたことがあります。この哲学の道沿いや近くには、橋本関雪記念館や泉屋博古館、野村美術館などの小さなミュージアムも集まっていますから、散策がてら訪れてみるのもいいですね。

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洛東は東山の裾に広がる街で、有名な神社仏閣が集中する観光では必ず訪れる街です。また祇園という花街もあり、伝統的な京料理の店も多く、舞妓さんを見かける風情のある町です。

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