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洛南・東福寺から泉涌寺

京都駅の南界隈が洛南の市街地中心ですが、このあたりに点在する寺社を訪ね歩いていると、京都という街が持つ歴史の豊かさを実感することができます。和の世界、という言い方が適当かどうかは別として、東福寺から泉湧寺にかけての散策は、禅の世界の持つ美しさを体感したり、唐時代の中国との関係を髣髴とさせるような世界を垣間見れたりと、いにしえの日本を体感することができます。

東福寺東福寺は京都五山の一つで臨済宗東福寺派の大本山、九条道家が1239年に創建した京都最大の禅苑とも称される極めて禅寺らしい特徴を持った巨大寺院です。境内の三門は室町時代に建てられた日本最古の三門で、禅堂、東司なども室町時代の建築として大変貴重なものです。こうした建築物の簡素ながらも風格のある造詣の持つ美しさは、鎌倉時代に唐から伝来した建築様式がそのベースとなっており、それらすべてが禅の様式通りに並んでいる様子は圧巻です。

方丈と呼ばれる東西南北それぞれにある庭園は、枯山水様式でそれぞれ異なる美しさがありますが、特に苔と角石が市松模様に描かれている北庭が有名です。また禅寺としてのシンプルな美しさもさることながら、洗玉澗と呼ばれる渓谷に掛かる通天橋辺りは紅葉の名所としても有名で、鮮やかな彩と寺のモノトーンとの対比が素晴らしい景観です。

東福寺からはすぐ北にある泉涌寺は、真言宗泉涌寺派の大本山で、空海が草案を結んだのが始まりです。天皇家と所縁が深く菩提所ともなったことから御寺と呼ばれていました。その後、寺地の一角から清水が湧き出したことから泉涌寺と呼ばれるようになったのです。境内には、狩野探幽作の天井絵などがある重要文化財指定の仏殿があります。また大門の近くにある観音堂には、唐の玄宗皇帝が楊貴妃の冥福を祈ってつくらせた楊貴妃観音座像が祀られており、良縁や美容の御利益を求めて多くの女性が訪れています。

泉涌寺を出て、東山通りをさらに少し北上した今熊野神社近くには、漬物店の「おらがむらのニシダや」があります。京都の漬物のひとつにしば漬がありますが、ここは紫蘇がいっしょに漬け込んである独特の風味を持つシバ漬が有名です。昔は常備してよく食べたものですが、京都から離れて暮らすと何故かここのしば漬がとても恋しくなり、機会のあるごとに手に入れに行くお店です。漬物好きの人には味わってみて欲しい一品です。

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洛南では、京都の持つ歴史の豊かさを実感できる神社仏閣や街並みがあり、また南の平等院界隈では、平安時代の歴史や文化を体感したり、名産の宇治茶を味わうことも出来ます。

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