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洛北・大原の里

大原というと、コマーシャルなどでもよく取り上げられているように秋の紅葉を思い浮かべる人が多いでしょうが、秋以外の季節の大原も魅力がいっぱいです。大原は大人気の京都定番観光地のひとつですが、観光スポット以外では田園や林など意外と長閑な趣の残るエリアです。春には田園風景の中に桜の花が広がり、夏は青々とした木々の中で賑やかなセミの声、冬にはしんしんと雪の降るしっとりとした景色、と四季折々それぞれ違った豊かな自然を感じさせてくれます。

宝泉院またシーズンのピークを外すと、観光地・大原も意外と静かな時があります。 京都駅からバスで約1時間、市街地とはまた違った落ち着いた魅力で溢れている大原では、バスターミナルからは歩いて参道を巡ってみましょう。三千院、来迎院、実光院、 勝林院、 宝泉院、そしてこれらの寺々からはちょっと距離はありますが「平家物語」でお馴染みの寂光院と、それぞれ趣の違った風情のある寺社が続きます。三千院はあまりにも有名な観光地という感は否めませんが、それでもやはり往生極楽院や平安期の優雅な阿弥陀仏、大和座りをしている脇仏など、見どころ満載の門跡寺院であり、また春の新緑に始まり石楠花、紫陽花、そして秋の紅葉といつも花木の変化を楽しめる名所でもあります。

大原はまた、声明でも有名な土地で、三千院から奥に進んだ来迎院は、851年に円仁が天台声明の道場として開いた寺で、日曜日の午後になると独特の節回しで「をんさらばー」と輪唱、合唱が始まります。声明は、仏教儀式や大きな法要などで聞いたことがある方もおいででしょうが、何人ものお坊さんが唱えるお経のような声楽で、和楽の源とも言われています。私がかつて悩み多き?学生だった頃、考え事があるときにはよくこの大原へ出向いたものですが、静かな山里でどこからともなくこの声明が聞こえてくると、なんだか心が洗われたような気分になったものです。

来迎院からさらに奥へ進むと音無しの滝への山道となり、道はかなり険しくなりますから、歩くのに自信のある健脚の方向けですね。実光院では、住職手作りの庭で紅葉の季節に咲く「不断桜」が観られ、抹茶やお菓子がついた拝観料でゆっくり楽しめます。すぐ近くにある勝林院もまた、声明の根本道場として1023年に開かれたお寺で、来迎院と共に声明二流とも呼ばれています。隣の宝泉院は、柱と鴨居を額縁に見立てて眺める庭園が有名で、こちらでも拝観料に含まれている抹茶をいただきながらすてきな庭を鑑賞する事ができます。

これまでのお寺とはちょっと離れたところにある寂光院へは、お土産物屋さんの続く道を抜けて、途中に平家物語に出てくる「朧の清水」や「落合の滝」などを観ながら山里の細い田舎道を進みます。 寂光院は聖徳太子が創建した寺で、ご本尊の地蔵菩薩も聖徳太子の作だと伝えられています。平家物語では、建礼門院が隠棲した寺としても描かれており、その後に一時荒廃したのですが、淀君が再興した寺としてもよく知られています。大原では、様々なお土産屋さんが軒を並べていますが、ここでの一押しは花器や菓子皿、コースターなどの和紙製品を扱うお店です。中でもオリジナルを扱う手作り感覚溢れるようなお店がおすすめです。

京都市・洛北エリア

洛北は市街地とはまた違う魅力を持ち、田園風景の中に神社仏閣の点在する自然の豊かなエリアです。中心地の北山通り界隈も、繁華街とは違うしっとりと落ち着いた文化的な街です。

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